ゾウ、トラ、ライオン、ジャイアントパンダといった象徴的な動物は、映画や本、玩具などの至る所に登場する。しかし、大衆文化におけるこうした幅広い露出によって、これら動物が実際に直面している絶滅危機に関する人々の認識がゆがめられているとする研究結果が12日、発表された。
今回の研究で米国とフランスのチームは、一般的に人気のある動物を調べるために、オンライン調査、動物園のサイト、アニメ映画、学校でのアンケート調査などを当たった。研究論は、米オンライン科学誌プロス・バイオロジー(PLOS Biology)に発表された
研究チームはこれらの情報源を用いて上位10種のリストを作成した。上位10位に入る動物は、トラ、ライオン、ゾウ、キリン、ヒョウ、パンダ、チーター、ホッキョクグマ、ハイイロオオカミ、ゴリラの10種だ。
インターネット通販最大手の米アマゾン・ドットコム(Amazon.com)が米国で販売しているテディベア以外の動物のぬいぐるみでは、これら人気上位10種の動物が全体の49%近くを占めていることが、今回の調査で明らかになった。
フランスでは、赤ちゃん玩具「キリンのソフィー(Sophie the giraffe)」の2010年の販売総数が80万個に上ったが、これはアフリカに生息しているキリンの個体数の8倍以上だ。
論文の主執筆者で、仏パリ大学(University of Paris)のフランク・コーチャンプ(Franck Courchamp)氏によると、これらの動物は大衆文化や宣伝材料などに非常に広く使用されているため、人々の頭の中に動物の「仮想の個体群」が形成され、現実よりもはるかに良好な状態にあるという認識が生じるのだという。
「販売促進の目的でキリン、チーター、ホッキョクグマなどを使用している企業は知らないうちに、これらの動物が絶滅の危機にはなく、したがって保護の必要もないという誤った認識を助長している可能性がある」と、コーチャンプ氏は指摘した。
研究チームは動物をマーケティング目的で使用している企業に、利益の一部を自然保護団体に寄付するよう呼びかけている。
論文の共同執筆者で、米オレゴン州立大学(Oregon State University)のウィリアム・リップル(William Ripple)教授(森林生態学)は「これらの動物を救うために人々が協力して対処しなければ、近い将来に映画やテレビなどの世界でしか動物を目にすることができなくなる可能性がある」と話す。
そして、「ほぼ全ての動物が直面している重大な脅威は、人による直接的な殺傷行為、特に狩猟やわなによる殺害だ」と続け、こうした現実を「これらは世界で最も愛されている動物たちでもあるのに…悲しいほど皮肉な話だ」と指摘した。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180413-00000011-jij_afp-sctch
人間は既に熊や狼のような大型肉食獣を狩ってしまいました。すると鹿などの草食動物が増えます。これを放置すると生態系がくずれます。今となっては、我が身可愛さで大型肉食獣を狩ったことが愚かだったんですが時既に遅しです。
大型肉食獣が殺すはずだった数を殺さないといけません。米国は開拓時代に絶滅させた狼を、再びカナダから輸入して山に放ちましたが、人間の生存圏に近い地域では難しいしょう。
人間が殺すしかないです。それを無償で喜んでやってくれるのがレジャーハンティング。もちろん定められたルールに則って適切に行わなければなりませんが、必要悪ではないでしょうか。
ケニア行った時に、レンジャーが密猟の現場に駆けつけたら武装した子供が居たなんて話も聞いたけど
それだって貧困ゆえに起こっていること。
生きるためにそうする人達に対しては代替案を出さないと、野生動物を保護するためにお前ら密猟やめて路頭に迷え、では何も進まない。
その点、動物のロゴを使う団体が野生動物保護のために寄付するというのは、なかなかよい話だと思う。
野生動物保護のために寄付していることを広報に使えばイメージアップにもなるのでは。
レジャーハンティングの対象は、大型肉食獣が減ったことにより増えた動物だけではありません。絶滅危惧種に対しても行われています。
一瞬、「狩猟愛好家を”狩猟対象”としたハンティングツアー」かと思った。
内容は疑問だが、題名は正しいかな。
そういう意味では、作られたイメージが、現実を見えにくくしてる面はあるように感じる
>テディベア以外の動物のぬいぐるみでは
と書かれていますから、別に
>プーさんよりハイイロオオカミのぬいぐるみの方が売れている
という事が書かれている訳ではありませんよ。
犬、猫、ウサギ、マウスに関しては本物を欲しがる人が買うのは人工的に増やした飼育された個体という事になり、野生の個体群には影響しないので調査対象外なのでは?
じゃぁ、パンダは?
世の中にキャラクターとしてありふれているから、
その種が絶滅の危機に瀕していると認識できず、
その種を守ろうと考えないため、危機が進行する。
って話でしょ。それが正しいかどうかはしらんが。
動物は境界線を理解していない。
理解している人間がそれを利用する。
絶滅種と把握していないから撃てる
国立公園、罰金、罰則あるけど減らないのが問題なんだけどね!
把握はしてるでしょ。
人気がなかったら保護のための資金も集まらない。
と言うか、生態系を人間が弄るのってどうなの?
長い目で見た記事で、数年後にという意味ではないと思う。
どこかからお金を取ってきて、時には現地住民の理解も得なければ野生動物保護は進まない。
あのロンサム・ジョージですら現地では施設反対運動があったほど。
誰も見向きもしない動植物の保護に誰がお金を出し、誰が保護のための我慢を受け容れようというのか。
べき論だけじゃ何も解決しない。
動物園でガンガンやらせたらあかんの?
もちろん性欲剤とかじゃなくて
発情期に本能的にさ
トラが絶滅危惧種なのは知っていてもトラほど認知された動物が絶滅するわけないと思っている人がほとんどでしょう。それほどまでに文化的な面を含めてもトラが身近な存在だからです。
しかし、上野動物園や名古屋市の東山動植物園などで飼育されているスマトラトラなどは自然界にはもう500頭もいないと言われており、中国のアモイトラは野生下では絶滅したと言う見方が強く、しかもそれはここ10年ちょっとの話です。
また、実際に絶滅したトラもおり、カスピトラとジャワトラはすでに絶滅しましたが両亜種ともここ50年以内に絶滅しました。
有名な動物だから絶滅するわけないと言うのは幻想でしかありません。
記事をよく読もう。
「これらの動物は大衆文化や宣伝材料などに非常に広く使用されているため、人々の頭の中に動物の「仮想の個体群」が形成され、現実よりもはるかに良好な状態にあるという認識が生じる。」
>記事をよく読もう。
↑
そこ見て書いてるんだけど。 主さんにコメントすれば?
現実よりもはるかに良好な状態にあるという認識と絶滅は違いますから。
有名な動物だから絶滅するわけない なんて思うかどうか。
記事とは違うことを書かれてるから突っ込んでるのに、>記事をよく読もう。とは・・
テレビで毎日見るような芸能人の訃報なんかは非現実感すらあるでしょう。人は必ず皆死ぬと分かっていても感覚的にそれを理解するのは困難でしょうからね。
露出する→人気になる→欲しくなる→需要が増える→密猟が増える→絶滅に追い込まれる
どこに疑問があるのか
収益の一部を保護のために寄付することは良いことですが。
野生生物保護を食い物にしてる団体などには間違っても寄付しないように気を付けて欲しい。
本当かな。
記事の中身は人気が絶滅の原因(一因)でもないですけどね。
人気があるから密猟? と思ったではないの。
絶滅の危機にあることから、剥製の大量注文が世界各地で起こり、
その結果、絶滅を早めたとかなんとか。
ウミガラスは今もいます。
原因の中の一つ、一因は一因なんだろうが……